Add parallel Print Page Options

その時、生き残りの男は数えるほどしかいません。
そこで、七人の女が一人の男を奪い合います。
「食べる物や着る物は何とかしますから、
どうか私たち全員と結婚してください。
あなたの名で呼ばれるようになればよいのです。
あざけりの目で見られるのはいやです。」

主の枝

2-4 滅びゆくエルサレムと運命を共にしないように、名前を書き記された人の汚れは洗いきよめられ、不道徳のしみも火で焼かれます。その人たちは、神のきよい国民となるのです。それだけでなく、地は黄金色の穂波と、みずみずしい果物を実らせます。 その時、主はイスラエル中の家と会合の場所に、昼は煙と雲の覆いをかけ、夜は火の雲の覆いをかけて、栄光の国を、 日中の暑さや風雨から守ります。

ぶどう園の歌

さあ、私の愛する方のために、
ぶどう園の歌を歌いましょう。
私の愛する方のぶどう園は、
よく肥えた丘の上にありました。
その方は畑を十分に耕し、石ころを全部取り除き、
最上のぶどうの木を植えました。
見張り台を建て、岩を掘って酒ぶねを造り、
収穫期を楽しみに待ったのです。
ところが、実ったぶどうは野生ですっぱく、
全くの期待はずれでした。
「エルサレムとユダ王国の者たちよ。
このような訴えがなされた。あなたが裁判官だ。
わたしはこのうえ、いったい何ができよう。
ここまでしたのに、なぜわたしのぶどう園は
甘いぶどうではなく、野生のぶどうを実らせたのか。
さくを壊し、ぶどう園を牧場にして、
家畜や羊の踏みにじるままにするほかない。
枝を下ろしたり雑草を除いたりせず、
いばらのはびこるままにしておこう。
もう二度と雨を降らせないよう、雲に命じよう。」

このぶどう園というのは神の民のことです。
イスラエルとユダは、神のお気に入りの土地でした。
神はそこが正義の国となるのを期待していたのに、
実際に目にしたのは流血でした。
正しいことが行われるようにと願っていたのに、
実際に耳にしたのは、
しいたげられた人たちの叫びでした。
土地はどんどん買い占められ、
住む所さえない人が大ぜいいました。
それなのにあなたがたは、広々とした土地の真ん中に
大邸宅をかまえ、まるでこの地は全部
自分のものだと言わんばかりの顔をしています。
しかし、それも今のうちです。
天の軍勢の主は、あなたがたが
きっと恐ろしい目に会うと予告しています。
「多くの美しい邸宅が荒れ果て、
そこに住む者は殺されるか、行方不明になる」
と告げるのを、この耳ではっきり聞きました。
10 十ツェメド(十組の牛が一日で耕す面積)のぶどう園から、
たった一バテ(二十三リットル)のぶどう汁も取れず、
一ホメル(二百三十リットル)の種をまいても、
たった一エパ(二十三リットル)の収穫しかありません。
11 朝早くから夜ふけまで酒をあびる者は、
必ず災難に会います。
飲んだくれはひどい目に会います。
12 あなたがたの豪勢な宴会には心地よい音楽が流れ、
雇った音楽隊も一流のものです。
ところが主のことは頭にありません。
13 「だから、おまえたちを捕虜として
遠い国へ連れて行く。
おまえたちは、わたしにどんなによくされたか
知りもせず、心にも留めていない。
大いに尊敬される者さえ飢え、
庶民は飲む水もなく、渇きで死ぬ。」
14 地獄は、エルサレムという、
おいしそうなごちそうを前にして舌なめずりし、
その市民を飲んだくれた群衆もろとものみ込みます。
15 その日には、傲慢な者もちりの中にひれ伏し、
尊大な者も腰を低くします。
16 天の軍勢の主だけが、ひときわたたえられるのです。
きよく正しい方は主だけだからです。
17 その時、廃墟の中では家畜の群れが草を食べ、
子羊と子牛、子やぎがたわむれます。
18 雄牛に綱をつけて引くように
自分の罪を引きずり歩く者はひどい目に会います。
19 イスラエルのきよい神さえさげすみ、
罰を受けることなど平気だという顔で言うのです。
「主よ、罰するなら早く罰してください。
あなたの力のほどを拝見したいものです。」
20 彼らは白を黒、黒を白と言い、
苦いものを甘い、甘いものを苦いと言い張ります。
21 自分には知恵があると思い、利口ぶる者は、
ひどい目に会います。

22 酒ならだれにも負けないと豪語する者も同じです。

23 彼らはわいろをもらって正義を曲げ、

悪者を保釈して罪のない者を牢にたたき込みます。
24 それゆえ神は彼らをきつく罰し、火で焼くのです。
彼らはわらのように、あっという間に燃え尽きます。
その根はたちまち腐り、花はしぼみます。
主の教えを捨て、
イスラエルのきよい神のことばを軽んじたからです。

25 だからこそ、主は
イスラエルに向かって怒りを燃え上がらせ、
御手を下して彼らを打ったのです。
丘々は震え、
人々のしかばねがごみのように町の中に捨てられます。
それでもまだ神の怒りが収まったわけではありません。
御手はなおも重くのしかかります。
26 神が遠く離れた国々に合図を送り、
地の果ての人たちを笛で呼ぶと、
彼らはエルサレムへなだれ込みます。
27 彼らは全く疲れを知らず、
つまずいたり立ち止まったりしません。
腰のベルトはきつく締まり、
くつひもも丈夫で切れません。
休むことも眠ることもなく走り続けます。
28 その矢じりは研ぎすまされ、弓はいっぱいに張られ、
馬のひづめは火花を散らし、
戦車の車輪は風車のように回ります。
29 彼らはライオンのようにほえ、獲物に襲いかかって
わたしの民をつかまえ、捕虜として連れ去りますが、
誰ひとり彼らを救い出す者はいません。
30 海鳴りのようなうなり声とともに、
犠牲者を、ひと呑みにします。
イスラエル中が絶望のやみと悲しみに沈み、
空は暗黒になります。

115 ああ主よ。
私たちではなく、あなたがあがめられますように。
すべての人が、神の恵みと真実をたたえますように。
諸国の民に、「彼らの神は死んだのではないか」
などと言わせておいて、よいものでしょうか。
天におられる私たちの神は、
意のままに事を運ばれます。
ところが彼らの神々は、
銀や金でこしらえた手製のものなのです。
目や口があっても、見ることも話すこともできません。
聞くことや、嗅ぐことはおろか、
手足を動かすことも、
声をたてることもできないのです。
そのようなものを作ったり、
拝んだりする者たちは、偶像と同じくらい愚かです。
イスラエルよ、主にすがりなさい。
主はあなたがたを助け、
盾となって守ってくださいます。
10 アロンの家の祭司よ、主に信頼しなさい。
主はあなたがたを助け、
盾となって守ってくださいます。
11 主の民となった人々も、主に信頼しなさい。
主はあなたがたを助け、また盾となって守られます。
12 主はいつも私たちを心にかけて、
祝福してくださいます。
イスラエルの民とアロンの家の祭司、
13 それに、主を信じてお従いする人は、
だれでも祝福されるのです。
14 主が、あなたがたとその子孫を
十分に祝福してくださいますように。
15 天と地をお造りになった主は、
進んであなたがたを祝福してくださいます。
16 天は主のものですが、地は人間にゆだねられています。
17 死人は、主を賛美することもできません。
18 しかし、私たちには、それができます。
主をいつまでもほめたたえましょう。
ハレルヤ。

116 私は主を愛しています。
主が私の祈りを聞いてくださるからです。
身を乗り出して聞いてくださる主に、
私は生きている限り祈り続けます。
私は死に直面し、恐怖にかられ、
悲しみのどん底に突き落とされました。
私が「主よ、どうかお救いください」と叫ぶと、
主は実にあわれみ深く、
恵みを注いでくださいました。
主は子どものように素直な者を、
お見捨てにはなりません。
私も、死の一歩手前で救われました。
今、私は安らいでいます。
主がすばらしい奇跡を行ってくださったからです。
死の手から私を救い出して、
つまずくことも、泣くこともないように
してくださいました。
私は生きることができるのです。
主の前で、この地上で生きていくのです。

10-11 私は失意に沈んでいたころ、
「人々は私に良くなると言ってくれるが、
それはうそだ」と思い悩んでいました。
12 しかし今では、これほどよくしてくださった主に、
どのようにお返しをすればよいのか迷っています。
13 感謝のしるしに、ぶどう酒を供え、
主の御名をほめたたえましょう。
14 また、かねてからの約束どおり、
人々の目の前でいけにえをささげます。
15 主に愛されている人は、主にとって大切な存在です。
主はそのように人々を
簡単に死なせたりなさいません。
16 ああ主よ。
自由の身としていただいた私は、
いつまでもあなたにお仕えします。
17 あなたを拝み、感謝のしるしのいけにえをささげます。
18-19 ここエルサレムの神殿の庭で、
すべての人々の前で、
誓いどおりのことをみないたします。
主をほめたたえましょう。

イエス・キリストに仕えているヤコブの兄弟ユダから、各地のクリスチャンの皆さんへ。あなたがたは、神に選ばれ、イエス・キリストに守られている人たちです。 どうか、神の恵みと平安と愛とが、ますます豊かに与えられますように。

真理を守る戦い

愛する皆さん。私は前々から、神が与えてくださった救いについて、幾つかのことを手紙で書き送りたいと願っていました。ところが今、それとは別のことを書き送らなければなりません。それは、神を信じるすべての者に与えられた真理のことばを守るために、勇敢に戦ってほしいということです。

こう言うのも、実は、神を恐れない者たちが、あなたがたの中に忍び込んで来たからです。彼らの主張はこうです。「クリスチャンとなったからには、もう神のさばきなど、くよくよ考える必要はない。何でも自由にやりたいことをやればいい。」彼らはずっと昔から、聖書に書かれているとおりの運命をたどる者たちで、私たちのただひとりの支配者であり主であるイエス・キリストを否定しているのです。

私の答えはこうです。とうにわかっているでしょうが、あなたがたに思い出してもらいたいのです。主は、イスラエルの全民衆をエジプトから救い出し、そのあとで、主に信頼せず従いもしなかった者を一人残らず殺してしまわれた、という事実をです。 また、もう一つ心にとめてほしいことがあります。それは、かつては汚れなく、きよい存在であったにもかかわらず、罪に堕落していった、あの天使たちのことです。神は、彼らを審判の日まで鎖につなぎ、暗黒の牢獄に閉じ込めてしまわれました。 また、ソドムとゴモラ、およびその周辺の町々に起こったことも忘れてはなりません。これらの町は、同性愛やあらゆる種類の好色に満ち、そのために、永遠の刑罰の火で焼き滅ぼされたのです。これらのことは、最後のさばきがあることを、後世の人々に知らせる警告となったのです。

それにもかかわらず、偽教師は臆面もなく、邪悪で不道徳な生活にふけっています。みだらな行為によって自分の肉体を汚し、神の権威を軽んじ、さらに天使をも非難しているのです。 天使として最高の権威を持つミカエルでさえ、モーセの体について悪魔と言い争った時、あえて相手をののしったり、あざけったりはせず、「主がおまえをとがめてくださるように」と言っただけではありませんかダニエル10章) 10 しかし、あの偽教師たちときたら、自分にもわからないことを非難し、ののしっています。まるで動物のように、したいほうだいのことをして、自分のたましいを永遠の滅びへと追いやったのです。

11 災いが彼らに下りますように。カインやバラムやコラと同じ道をたどっているからです。

12 こういう者たちが、教会での愛の会食に加われば大きな汚点を残します。彼らは、他人のことなどおかまいなしに大声で笑ったり、ふざけたりしながら、むさぼり食うのです。まるで、からからに乾ききった大地の上を、一滴の雨も降らせずに通り過ぎる雲のようです。大いに期待させるだけで、何の役にも立ちません。また、彼らは収穫の時期になっても、実一つつけない木に似ています。その状態はただの死ではなく、二重の死を意味します。彼らは根こそぎ引き抜かれて、焼かれるしかないのですから。 13 彼らがあとに残すのは、海岸に打ち寄せる荒波が残していく、汚いあぶくのような恥と不名誉だけです。彼らは一見、夜空に輝く星のように見えますが、その先には、神が用意された永遠の暗闇があるだけです。

14 最初の人アダムと近い年代に生きたエノクも、彼らのことを知っていて、「見よ。主が幾百万の聖徒を連れて来られる。 15 主は全世界の人を自分の前に立たせて、正当な刑罰を宣告される。その時、彼らの神に対する恐るべき反逆行為の数々と、神に刃向かうことばのいっさいが明るみに出される」と預言しています。 16 彼らはいつも不平を言うだけで、ただ欲望のままに歩んでいます。どんな悪事でも平気で行い、大口をたたき、彼らが少しでも人をほめるとすれば、相手から何かをもらおうという魂胆がある時だけです。

信仰を土台とする生活

17 愛する皆さん。主イエスの使徒たちから教えられたことを、思い出してください。 18 終末の時代には、主をあざける者たちが現れるはずではありませんか。彼らの生きがいは、思いつくかぎりの悪を行うことです。 19 彼らはこの世の悪を愛し、人々をあおりたてて議論をしかけ、分裂させます。彼らの心の中には、聖霊が住んでおられないのです。 20 しかし、愛する人たち。あなたがたは、今のきよい信仰を土台として、自分の生活をしっかり打ち立てなければなりません。そして、聖霊の力と励ましを受けて祈り、 21 いつも神の愛のうちにいなさい。そうすれば、神から祝福がいただけます。永遠のいのちに至らせる、主イエス・キリストの恵みを待ち望みなさい。 22 偽教師の惑わしに悩まされ、神の真理を疑う人々を心にかけなさい。 23 そういう人々を、地獄の火から奪い取って救い出しなさい。あるいは、親切にして、彼らが主を見いだすよう助けてあげなさい。しかし、彼らの罪に引きずられてはなりません。罪人である彼らに心はかけても、罪そのものは憎みなさい。

24-25 あなたがたをつまずきから守り、罪のない完全な者とし、大きな喜びをもって栄光に輝く神の前に立てるようにしてくださる方に、すべての栄光がありますように。私たちの救い主であるただひとりの神に、栄光と尊厳、あらゆる力と権威が、今も、これから後も、いつまでもありますように。アーメン。

ユダ