哀歌 3:1-26
Japanese Living Bible
神の恵みはただ一つの望み
3 私は、神の激しい怒りのむちが振り下ろされるのを、
この目で見ました。
2 主は暗闇の底に私を連れて行き、
いっさいの明かりを吹き消しました。
3 私に襲いかかる主の御手は、
昼も夜も重くのしかかっています。
4 私は憔悴しきって、すっかり老け込んでしまいました。
5 主は私の前にとりでを築き、
苦しみと悩みで私を取り囲みました。
6 私を、ずっと前に死んだ者のように、
暗がりに埋めました。
7 主が私を閉じ込めたので、
どんなにもがいても逃げられません。
主は私を重い鎖でつなぎました。
8 私がどんなに声を張り上げても、
主は祈りを聞こうとされません。
9 私は、高い崖が周囲にそそり立つ所に閉じ込められ、
どんなに急いでも、道を先へ進めません。
10 主は熊やライオンのように、
私に襲いかかろうと待ち伏せています。
11 主は私をやぶに引きずり込み、
前足でずたずたに引き裂いて、置き去りにしました。
12 主は弓を引きしぼり、私にねらいをつけました。
13 その矢は、私の心臓に突き刺さりました。
14 同胞は私を笑い者にし、
一日中、下品な歌であざけります。
15 主は私に悲しみの杯を飲ませたので、
口の中が苦くなりました。
16 小石を食べさせられ、歯が折れました。
主は、私が灰とちりの中を転げ回るようにしました。
17 主よ、平和も繁栄も、ずっと前に姿を消しました。
あなたが取り去ったからです。
私は、楽しみとはどんなことか、すっかり忘れ、
18 夢も希望もなくなりました。
もう気力さえ残っていません。
主が私を置き去りにしたからです。
19 どうか、私に突きつけた苦い杯と苦しみとを
思い出してください。
20 私は身のすくむような恐ろしい年月を、
忘れようにも忘れられません。
私のたましいは屈辱に沈んだままなのです。
21 それでもなお、一つの望みが残っています。
22 主の恵みは決してなくなることがない、
ということです。
私たちが滅亡しなかったのは、
主の恵みによります。
23 神の真実は限りなく、
その恵みは朝ごとに新しくなります。
24 主こそ私の受ける分で、私は主に望みを置きます。
25 主は、ご自分を待ち望む者、ご自分を求める者を
いつくしみます。
26 主の救いだけに望みを置いて、
静かに待つのは良いことです。
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