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神に立ち返らないイスラエル

私の言うことを聞きなさい、
サマリヤに住むバシャンの太った雌牛たち。
夫をけしかけて貧しい人から取り上げ、
困っている者からしぼり取っている女たち。
いくら飲んでも十分でない者たちよ。
あなたがたの鼻に鼻輪をつけて、
牛のように引いて行く時がくると
神である主は、ご自分のきよさにかけて誓いました。
最後の一人まで、
釣り鉤にかけられて引かれて行きます。
美しい家から引きずり出され、
城壁の破れ口から放り出されます。
主がそう言ったのです。

ベテルとギルガルの偶像に
もっといけにえをささげなさい。
いつまでも逆らい続けなさい。
あなたがたの罪は山のように積まれていきます。
いけにえは毎朝、
十分の一のささげ物は週に二回持ってきなさい。
すべて適切な方法で行い、特別のささげ物もしなさい。
あなたがたは、そうすることを得意がり、
どこでもそれを自慢しています。
主はこう言います。
「あなたがたを飢えさせたが、何にもならなかった。
それでも、わたしのもとに帰ろうとはしなかった。
収穫の前に三か月間雨を降らせないで
作物をだめにした。
ある町には雨を降らせたが、
他の町には降らせなかった。
ある畑には雨が降っているのに、
他の畑は乾ききっていた。
二、三の町の住民が飲み水を求めて、
雨の降った町へ疲れきった体で出かけて行った。
それでも満ち足りることはなかった。
そんなことがあっても、
あなたがたはわたしのもとへ帰ろうとしなかった」
と主は言います。
主はこう告げます。
「立ち枯れ病と黒穂病を、農場やぶどう畑ではやらせた。
いなごがいちじくとオリーブの木を食った。
それでもあなたがたは、
わたしのもとへ帰ろうとしなかった。
10 昔のエジプトのように、わたしは疫病を送った。
戦争で若者を殺し、馬を追い払った。
死体からの悪臭が鼻をついた。
それでもあなたがたは、帰ることを拒んだ。
11 わたしはソドムとゴモラにしたように、
あなたがたの町の幾つかを破壊した。
生き残った者たちは、
火の中から取り出された燃えさしのようだ。
それでも、わたしのもとへ帰ろうとしない。
12 それゆえ、話しておいたとおり、
あなたがたをもっとひどい災いに会わせる。
イスラエルよ、
さばきの中で神に会う備えをせよ。」
13 山々を造り、風を造り、あなたがたの思いを
全部知っている方と向かい合うことになるからだ。
その方は、朝を暗闇に変え、山を踏み砕く。
その名は、全能の神、主である。

悲しみの歌と悔い改めへの招き

イスラエルよ。私は悲痛な思いで、あなたがたのためにこの悲しみの歌を歌います。

「美しいおとめイスラエルは砕かれて倒れ、
地に押しつぶされて、起き上がることができない。
助けてくれる者もなく、孤独のうちに死んでいく。」
神である主がこう言うからです。
「戦場に千人を送り出した町には百人が帰り、
百人を送り出した町には十人だけ帰って来る。」

主はイスラエルの民に告げます。

「わたしを求めよ。そして生きよ。
ベテルやギルガルやベエル・シェバの偶像を求めるな。
ギルガルの民は連れ去られ、
ベテルの民には必ず悲しみが襲いかかる。」
主を求めて、生きなさい。
さもないと、主は炎のように
イスラエルを通り過ぎて焼き尽くします。
ベテルの偶像はどれも、その火を消すことができません。
邪悪な者たち。
あなたがたは正義の名のもとに
貧しい人を虐げています。
正義も公正も、あなたがたには無意味な絵空事です。

すばる座やオリオン座を造った方を求めなさい。
その方は、闇を朝に、昼を夜に変え、
海から水を呼んで地上に雨として降らせます。
その名は主。
目にもとまらぬ速さと力で、強い者を打ちのめし、
すべての要塞をつぶします。
10 あなたがたは公平な裁判官を憎んでいます。
真実を告げる者をさげすんでいます。
11 貧しい者たちを踏みつけ、税や罰金や利子と言っては、
わずかしかない持ち物を取り上げています。
それゆえ、今建てている石造りの美しい家に、
あなたがたは決して住めません。
今植えている見事なぶどう園から作る
ぶどう酒も飲めません。
12 あなたがたの罪が極悪で、
いかに数多いかを知っています。
あなたがたは、良いことすべてに反対しています。
わいろを取り、
貧しい人の益になることは何もしません。
13 それゆえ賢い者たちは、
あなたがたが罰せられる恐ろしい日には、
主に口出しをしようとはしません。
14 正しいことをし、悪から逃げなさい。
そのように生きなさい。
そうすれば、願いどおり、
全能の主が助けてくれます。
15 悪を憎み、善を愛して、正しい裁判を行いなさい。
あるいは、天の軍勢の神である主が、
残っているご自身の民を
あわれんでくださるかもしれない。
16 それゆえ、神である主は言います。
「あちらの通りでもこちらの道でも、叫ぶ声が起こる。
農夫を呼んで、いっしょに泣いてくれるように頼め。
泣き男や泣き女を呼んで、大いに嘆かせよ。
17 わたしが通り過ぎて破壊するので、
どのぶどう畑にも悲しみと叫びがある。

主の日

18 あなたがたは、『早く主の日がきてくれたら、
神が敵の手から救い出してくださるのに』と言う。
だが自分たちが何を願っているのか、わかっていない。
その日は、光でも希望でもない。
暗闇と絶滅の日だ。
それはなんと恐ろしい闇であろう。
喜びや希望の光などかけらもない。
19 その日あなたがたは、ライオンに追いかけられていて
熊に出会った者のようだ。
あるいは、真っ暗な部屋で壁に寄りかかると、
手が蛇に触れた者のよだ。

20 まさに、あなたがたにとって暗闇と絶望の日だ。

21 あなたがたが祭りと聖なる集会を開いて、

わたしをあがめているふりをするのは、
もうごめんだ。
22 焼き尽くすいけにえも穀物のささげ物も受けたくない。
和解のいけにえも見たくない。
23 賛美歌も歌うな。
わたしの耳には騒音にしか聞こえない。
どんなに甘い響きを奏でても、
あなたがたの音楽は聞きたくない。
24 わたしは、正義が貫かれ、
正しい行いが堂々と通じるのを見たい。
25-27 イスラエルよ。
あなたがたは四十年、荒野にいる間
わたしにいけにえをささげた。
だが、ほんとうの関心はいつも異教の神々にあった。
あなたがたの王サクテや星の神キウン、
自分たちが造った神々の像に。
それゆえ、あなたがたといっしょに、
それらの神々も、ダマスコのはるか東へ捕らえ移そう。」
全能の主が、こう言うのです。

安逸をむさぼる者への警告

イスラエルの民の間で有名なエルサレムとサマリヤで、
ぜいたくにのんびり暮らしている者たちは、災いだ。
カルネへ行って、そこで起こったことを見なさい。
それから大ハマテへ行き、
ペリシテ人の地にあるガテへも下って行きなさい。
かつてそこは、あなたがたより栄えていました。
しかし、今はどうなっているかを見なさい。
あなたがたは、
迫っている罰のことを考えようとしません。
しかし、その行いによって、
さばきの日は近くなっているのです。
あなたがたはぜいを尽くした
象牙のベッドに横になって、
柔らかい子羊の肉や最上の子牛の肉を食べています。
堅琴に合わせて、むなしい歌を歌い、
ダビデ王のような
偉大な音楽家のつもりになっています。
浴びるほどぶどう酒を飲み、
香油を体に塗っても、
助けを求める兄弟たちのことは全く気にしません。
そのため、あなたがたが真っ先に
奴隷となって引いて行かれます。
酒盛りは突然終わるのです。

イスラエルの思い上がりに対する主の嫌悪

全能の主は、
ご自分の名にかけて誓います。
「わたしはイスラエルの思い上がりと
偽りの栄光をきらい、彼らの美しい宮殿を憎む。
この町とそこにあるすべての物を敵の手に渡す。」
一つの氏族で十人が残ったとしても、
彼らもまた死にます。
10 親戚の者が葬ることになり、
死体を家から運び出す時、
家の中に一人だけ生き残っている者に
「ほかに残っている者がいるか」と聞くと、
「いない」という答えが返ってきます。
すると、「しーっ、声を出すな。主の名を口にするな。
おまえの言うことを聞いているかもしれないから」
と言うのです。
11 主がこのように命じたからです。
大きな氏族も小さな氏族も、木っ端みじんになれと。
12 馬は岩の上を走れるでしょうか。
牛は海を耕せるでしょうか。
これは聞くだけ愚かなことだが、
あなたがたのやっていることより
愚かなことはありません。
正義をあざけり、良いこと、正しいことを腐敗させ、
堕落させているではありませんか。
13 また、無に等しい者なのに、
愚かにも、偉い者であるかのように喜びます。
ちっぽけな力を、たいそう自慢しています。
14 全能の主は言います。
「イスラエルよ。
わたしは一つの民を起こして、
あなたがたを攻めさせる。
北の国境から南の端まで、
レボ・ハマテからアラバの川筋までの全域で、
彼らはあなたがたを虐げる。」

86 ああ主よ、こちらを向いて、
私の祈りをお聞きください。
私は悩み果てています。
私はあなたのおきてをすべて守ろうとしています。
どうか、このいのちをお守りください。
私はあなたに信頼して仕えています。
どうかお救いください。
ああ主よ、最後まで望みを失わず、
あなたを見上げている私をあわれんでください。
私はあなた以外のだれをも拝んだりはしません。
どうぞ、幸いを与えてください。
主は恵み深いお方で、
赦すのをためらったりなさいません。
助けを求めて来る人にはだれにでも、
あふれるほどにあわれみをかけてくださいます。
ああ主よ。私は追い詰められて祈っています。
この叫びを聞いてください。
苦しいことに出会うたび、私はあなたを呼び求めます。
すると、あなたは助けてくださるのです。

異教の神々の中に、あなたのような方はいません。
あのような奇跡を行うことのできる神々はいません。
あなたがお立てになった国々は、目の前でひれ伏し、
聖なる御名をたたえるでしょう。
10 あなたは偉大で
すばらしい奇跡を行われます。
あなただけが神です。

11 主よ、私がどちらへ行けば、
あなたのお心にかなうのかを教えてください。
私は喜んで、そちらへ行きます。
全身であなたの御名を恐れる者としてください。
12 心の底からあなたを賛美し、
永遠にあなたの御名をたたえます。
13 あなたが私をこんなにも愛し、
いつも情けをかけてくださるからです。
あなたは、地獄の底から
私を救い出してくださったお方なのですから。

14 ああ神よ。
思い上がった者たちが、公然と向かって来ます。
神を退ける横暴な者が、
私のいのちをねらっています。
15 しかし主よ。
あなたはあわれみ深くて優しく、短気を起こさず、
恵みと真実にあふれておられます。
16 ですから、あなたのしもべである私にあわれみをかけ、
力を与えて救い出してください。
17 私をお心にかけてくださっているというしるしを、
見せてください。
私が神から助けられ慰められていることを知ったら、
私を憎む者たちは恥をかくことでしょう。

1-4 神のしもべであり、イエス・キリストの使徒であるパウロから、同じ信仰によって、私の真実の子となった愛するテトスへ。どうか、父なる神と救い主キリスト・イエスが、あなたに祝福と平安とを注いでくださいますように。私は、神に選ばれた人たちを信仰に導き、真理を教えるために遣わされた者です。神のことばの真理には、信じる人の生活を全く変える力と、永遠のいのちを与える力があります。これは、世界が造られる前からの神の約束です。神は、偽りを言うことがないお方です。それで今、約束どおり最善の時を選んで、この良い知らせを公表し、すべての人に告げ知らせる特権を私にゆだねられたのです。

ふさわしい牧師を選ぶ

ところで、あなたをクレテ島に残して来たのは、島の教会を強めるために、思う存分働いてもらいたかったからです。前もってお願いしておいたように、私の指示どおり、町ごとに牧師〔長老〕を任命してください。

牧師として選ぶ人は、正しい生活を送っていて、評判の良い人でなければなりません。すなわち、一人の妻の夫であり、子どもも、主を愛するクリスチャンでなければなりません。子どもが親に反抗的だとか、乱暴者だとか、悪いうわさのある人は避けなさい。 牧師は神に仕える者ですから、だれからも非難されない人であるべきです。高慢な人、短気な人、大酒飲み、けんか好き、金銭欲の強い人に、その資格はありません。 心から客をもてなし、善意にあふれ、慎み深く、だれにでも公平で、良識ある、きよらかな心の持ち主でなければならないのです。 また、教えられたみことばの真理をしっかり守っている人であることも大切な条件です。なぜなら、彼らの使命は人々に真理を教え、反対する者に、その誤りをはっきり指摘することにあるからです。

10 こう言うのは、真理に従わない人が大ぜいいるからです。特に、「クリスチャンはみな、割礼を受けるべきだ」と主張する者たちは、その代表的な例だと言えます。これはまた、なんとばかげた議論でしょう。彼らは人の目をくらませて、真理を見いだすのを阻むのです。 11 そんな議論は直ちにやめさせなさい。それで、すでに何家族かが神の恵みから離れてしまいました。そんなことを教える者たちの目当ては、一にも二にも金もうけです。 12 彼らのことを、同じクレテ出身の預言者はこう言いました。「クレテ人はみな、うそつきで悪いけだもの。なまけ者で食いしんぼう。」 13 まさにそのとおりです。ですから、人々を甘やかさず、その信仰を強めるように、きびしく教育しなさい。 14 そして、ユダヤ人の作り話や、真理に逆らう者の言い分に耳を傾けることなど、きっぱりやめさせなさい。

15 きよい心の持ち主には、すべてのものがきよく、良いものに見えます。しかし、心の曲がった不真実な者には、すべてが曲がって見えるのです。それは、その汚れた思いと反抗的な心が、見るもの聞くものすべてをゆがめるからです。 16 そういう者たちは、口先では神を知っていると言うのですが、行いを見れば、そのうそは一目瞭然です。心は腐れきって不従順で、良い行いにふさわしくない者です。