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ああ、愛する方の声が聞こえます。
あの方は、山々を跳び越え、
丘々を跳ねるようにしておいでになります。
まるでかもしかか若い雄鹿のように。
ごらんになってください。
あの方は壁のうしろにいます。
今度は、窓からのぞいています。
10 あの方はおっしゃいました。
『愛する人、いとしい人よ。さあ起きて、出ておいで。
11 冬は過ぎ、雨もすっかり上がった。
12 花が咲き、小鳥の歌う季節になった。
そう、もう春なのだ。
13 若葉がもえいで、ぶどうの木は花ざかりだ。
たまらないほどいい香りを放っている。
愛する人、いとしい人よ、さあ、起きて、出ておいで。』

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ああ、愛する方の声が聞こえます。
あの方は、山々を跳び越え、
丘々を跳ねるようにしておいでになります。
まるでかもしかか若い雄鹿のように。
ごらんになってください。
あの方は壁のうしろにいます。
今度は、窓からのぞいています。
10 あの方はおっしゃいました。
『愛する人、いとしい人よ。さあ起きて、出ておいで。
11 冬は過ぎ、雨もすっかり上がった。
12 花が咲き、小鳥の歌う季節になった。
そう、もう春なのだ。
13 若葉がもえいで、ぶどうの木は花ざかりだ。
たまらないほどいい香りを放っている。
愛する人、いとしい人よ、さあ、起きて、出ておいで。』

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