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わたしはイスラエルを赦したかったが、
イスラエルの罪はあまりにもひどかった。
うそつきやどろぼうや追いはぎにならなければ、
だれもサマリヤに住めないほどだ。
イスラエルの民は、
わたしが見ていることなど気にもかけない。
その罪深い行いが、
あらゆる面から彼らの正体をあばいている。
わたしはそれをすべて見ている。
王は彼らの悪事を喜び、
君主たちは彼らのうそに笑い転げる。
彼らはみな姦通者だ。
パンを焼く者が小麦粉をこね、
それがふくらむのを待つ間を除いて、
パン焼きがまがいつも燃えているように、
この民はいつも欲望を燃やしている。
王の誕生日に、君主たちは王を酔わせる。
王は自分を笑い者にし、
自分をあざける者たちと酒を飲む。
彼らの心は陰謀で炉のように燃えさかる。
その計略は夜通しくすぶり、
朝になると、めらめらと燃え上がる。
彼らは次から次へと王を殺す。だが、誰ひとり、
わたしに助けを呼び求めようとしない。
わたしの民は異教徒とつき合い、
その悪に染まっている。
こうして生焼けの菓子のように、
何の役にも立たなくなる。
外国の神々を礼拝することで、
彼らの力は奪われてしまった。
だが、それに気づいていない。
エフライムは白髪になっているのに、
自分が老い衰えたことを知らない。
10 ほかの神々を自慢することで、
公然と自分を罪に定めている。
それでも自分の神のもとには帰らず、
神を見つけようともしないのだ。
11 エフライムは愚かで、思慮の欠けた鳩だ。
エジプトに呼びかけ、アッシリヤに飛んで行く。
12 だが、わたしは飛んでいるイスラエルに網を投げ、
空から落ちる鳥のように引き落とす。
わたしは、そのすべての悪行に報いる。
13 わたしを捨てたわたしの民は災いだ。
わたしに罪を犯したのだから滅びうせよ。
わたしは救い出したかったが、
彼らは強情で、真理を受け入れようとしなかった。
14 彼らは心配のあまり眠れない。
それでも、わたしに助けを求めない。
それどころか異教の神々を拝み、
それらに収穫と繁栄を願い求めている。
15 わたしは彼らを助け、また強くした。
それなのに今、彼らはわたしに背を向けている。
16 彼らはあたり一帯を見回すが、
いと高き神がいる天には目を向けない。
まるで、いつも的をはずす、曲がった弓のようだ。
指導者たちは、わたしへの傲慢な態度のために
敵の剣に倒れる。
こうして全エジプトが彼らをあざ笑うようになる。