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リンネルの帯

13 主は私に、こう命じました。行って、リンネルの帯を買い、それを締めなさい。ただし、水で洗ってはいけない。」 私はさっそく帯を買って、それを締めました。 すると、またことばがありました。 「その帯を取り、ユーフラテス川に持って行き、岩の割れ目に隠せ。」 私は言われたとおりにしました。 かなりしてから、また命令がありました。「もう一度出かけ、あの帯を取り出しなさい。」 私はすぐさま出かけ、隠しておいた岩の割れ目から帯を取り出しました。ところが帯は、かびが生えてぼろぼろになり、とても使いものになりません。

8-9 すると、主が言いました。「わたしはこのように、ユダとエルサレムの誇りを腐らせる。 10 この悪い民は、わたしのことばを聞こうともせず、欲望のままに生活して偶像を拝んでいる。だから、この帯のように全く役に立たなくなる。 11 帯を腰に巻きつけるように、わたしはユダとイスラエルをわたしに結びつけた。彼らはわたしの名の栄光を現すための、わたしの民である。ところが、彼らはわたしから離れて行った。

ぶどう酒のつぼ

12 彼らに告げなさい。おまえたちのつぼには、ぶどう酒が満ちている。彼らはこう答えるだろう。『そんなことぐらい、わかっている。われわれがどんなに富んでいるかを、教えてもらう必要はない。』 13 そこで、こう言いなさい。おまえたちの性根は腐っている。わたしは、ダビデの王座につく王、祭司、預言者、それにすべての民が途方にくれるようにする。 14 父と息子をいがみ合わせる。少しもあわれむことなく、徹底的に滅ぼす。」

捕虜になるとの警告

15 主が語ったのだから、素直に聞きなさい。
そのように思い上がり、強情を張ってはいけません。
16 何も見えない暗闇を送り込まれる前に、
手遅れにならないうちに、神に栄光をお返ししなさい。
闇が覆えば、あなたがたは山につまずき、
倒れます。
その時に、光を探し求めても、
身の毛もよだつ暗闇があるだけです。
17 それでもなお、耳をふさぐのですか。
もしそうなら、私は心を痛め、
思い上がったあなたがたのために、
一人で嘆き悲しみましょう。
主の民が奴隷になって連れ去られるのです。
とても泣かずにはいられません。
18 「王と王母に、王座から降りて、
ちりの中に座れと告げなさい。
頭上に輝く冠は奪い取られ、
ほかの人に与えられるからだ。
19 エルサレムの南にあるネゲブの町々は、
敵の来襲に備えて門を閉めた。
エルサレムは助けにならないので、
自分で自分を守らなければならない。
それに、ユダのすべての民は、奴隷として連れ去られる。
20 北から攻めて来る軍隊を見よ。
エルサレムよ、おまえの羊の群れはどこにいるのか。
わたしが預けておいた美しい羊の群れはどこか。
21 わたしがおまえの同盟軍を
おまえの支配者とするとき、おまえはどう思うだろう。
おまえは、子どもを産もうとしている女のように、
身もだえて苦しむだろう。
22 どうしてこんなことが起こったのかと聞くだろう。
何もかも、おまえの犯した多くの罪のためだ。
だからこそ、おまえは
侵入して来た軍隊に辱められ、破壊される。
23 エチオピヤ人は自分で皮膚の色を変えることが
できるだろうか。
ひょうが斑点を消すことができるだろうか。
同じように、悪いことをし慣れたおまえも、
善人になることなどできない。
24-25 おまえはわたしを忘れ、
偽りの神々に頼っているので、
荒野の強い風に吹き飛ばされる
もみがらのように散らす。
これが、おまえのために考えておいた運命だ。

26 おまえの恥を洗いざらいさらけ出す。

27 おまえの背信、わたしへの裏切り、

野原や丘の上でのいまわしい偶像礼拝を、
いやと言うほど見せられてきた。
エルサレムよ。おまえはひどい目に会うだろう。
いったい、いつになったらきよくなるのか。」

日照りとききんと戦争

14 主は日照りについて、次のようにエレミヤに説明なさいました。

「ユダは嘆き悲しむ。
いっさいの仕事の手を止め、だれもかれも地にひれ伏す。
エルサレムから大きな叫び声が上がる。
貴族たちは召使に井戸の水をくませようとするが、
井戸は干上がっている。
召使は水の入っていない桶を持って帰り、
悲しみながら頭をかかえこむ。
水不足で地面はからからに乾き、
あちこちに地割れができ、農夫はおびえきる。

草はどこにもなく、鹿は子どもを置き去りにする。

野ろばは裸の丘に立ち、

のどの渇いた山犬のように肩で息をする。
目を大きく開けて草を探し求めるが、
一本の草も見つからない。」
ああ主よ。私たちはひどい罪を犯しました。
けれども、ご自身の御名のために、
私たちを助けてください。
イスラエルの望みであるお方、
困った時に助けてくださる主よ。
どうして、一夜の宿を求める旅人のように、
この国をあわただしく通り過ぎて行くのですか。
まるで、とまどっているかのようです。
力がないので、救うことができないのですか。
主は私たちの真ん中におられます。
だれもが知るとおり、
私たちは神の名を頂いた民です。
どうぞ私たちを見捨てないでください。

10 ところが主は、こうお答えになりました。「おまえたちはわたしを離れてさすらってばかりいて、わたしの道を歩こうとしなかった。今さら、わたしの民として受け入れることなどできない。わたしは今、おまえたちの犯したいっさいの悪を思い出し、おまえたちの罪を罰する。」 11 主はまた、私に命じました。「これ以上、この民を祝福してほしいと願ってはならない。二度と彼らのために祈ってはならない。 12 彼らが断食しても、わたしは答えない。供え物やいけにえをささげても、受けつけない。わたしは戦争とききんと病気を返す。」

13 そこで私は言いました。「神よ。彼らの預言者たちは、戦争もききんもなく、平穏無事だと告げています。神は間違いなく平和をもたらし、祝福してくださると伝えています。」 14 主はこう答えました。「預言者たちは、わたしの名によってうそをついている。わたしは彼らを送り出したことも、何か話すようにと命じたこともない。彼らは、見たことも聞いたこともない幻と啓示について預言している。口から出まかせに、まやかしごとを話す。 15 わたしはこの預言者たちを罰する。彼らは戦争もききんも起こらないと言うが、そう言う彼らが、戦争とききんで死ぬ。 16 彼らの預言を聞く者も、ききんと戦争の犠牲となり、遺体はエルサレムの通りに捨てられる。葬る者は一人もいない。夫も妻も息子も娘も、みな姿を消す。罪の罰として、わたしが恐ろしい刑罰を下すからだ。

17 だから、彼らにこう言いなさい。

『私の目からは、夜となく昼となく涙があふれる。
同胞が剣で刺され、重傷を負って
地面に転がっているからだ。
18 野に出ると、切り殺された者の死体が転がっている。
通りを歩くと、飢えや病気で死んだ者の遺体が
ごろごろしている。
ところが預言者や祭司は、
おろおろさまよい歩くばかりだ。』」
19 主よ、ユダを完全にお見捨てになったのですか。
エルサレムを憎んでいるのですか。
これほどの罰を受けても、
まだ平和は訪れないのですか。
ようやく傷を治していただけると思っていました。
ところがどうでしょう。平和になるどころか、
どこもかしこも悩みと恐れでいっぱいです。

20 主よ、お赦しください。私たちが間違っていました。

21 御名のために、私たちを憎まないでください。

私たちを祝福するという約束を破棄して、
ご自身と栄光の御座を
辱めないでください。
22 どこの国の神が、
私たちのために雨を降らせるでしょう。
私たちの神以外に、
そんなことのできる神はいません。
ですから私たちは、
あなたが助けてくださるのを待っています。

15 すると主は、こう私に語りました。「たとえモーセとサムエルがわたしの前に立ち、この国の民のために嘆願しても、わたしは彼らを助けない。彼らのことなど放っておきなさい。わたしの目の届かない所へ追い払うのだ。 もし彼らがおまえに、どこへ行ったらいいのかと尋ねたら、わたしがこう言ったと告げなさい。

死に定められた者は死に、
剣で殺される運命にある者は剣に、
ききんに定められた者はききんに、
捕虜になる者は捕虜に。

わたしは彼らのために、四種類の罰し方を決めておく。切り殺す剣、食いちぎる犬、残った物をきれいに平らげるはげたかと野獣だ。 ユダの王、ヒゼキヤの子マナセがエルサレムで行った悪事のために、おまえたちを厳しく罰する。おまえたちの身に起こることは、世界中の人々に、鳥肌が立つほどの恐怖を与える。

エルサレムよ。

だれが、おまえのために心を痛めて泣くだろうか。
だれが、おまえの安否を尋ねるだろうか。
おまえはわたしを捨て、わたしに背いた。
だからわたしは、おまえを打ちすえようと、
こぶしを振り上げる。
おまえに立ち直る機会を与えるのがいやになったのだ。
おまえを町の門でふるいにかけ、
おまえが大切にしている物をみな奪い取る。
わたしの民は悪の道を振り切って
わたしに立ち返ろうとしないので、彼らを滅ぼす。
未亡人の数は数えきれなくなる。
わたしは真昼に若い男を死に渡し、母親を嘆かせる。
彼らに突然、苦痛と恐怖を与える。
七人の子をもつ母親は、
息子がみな死ぬので半狂乱になる。
昼なのに、目の前は真っ暗だ。
子どもがみな殺されるので、
子どもがない女になり果てて恥をかく。」
10 その時、エレミヤはこう言いました。
「お母さん、何ということでしょう。
こんな悲しい思いをするくらいなら、
生まれてすぐ死んでしまえばよかったのに。
どこへ行っても、私は憎まれ者です。
きびしく返済を迫ったことも、
借りた物を返さなかったこともないのに、
だれもかれも私をのろいます。
11 彼らがのろうままにしておこう。
主よ。あなたは、敵対する彼らのために
私がどんなにとりなし、
どんなに助命を嘆願したかをご存じです。」
12-13 「北の国の鉄や青銅のかんぬきは、
どうしても壊れない。
同じように、この国の民の強情な心も、
砕くことはできない。
わたしへの罪のために、
おまえたちの富と財宝を戦利品として敵に与える。
14 敵がおまえたちを捕虜とし、
知らない国へ連れて行くにまかせる。
わたしの怒りは火のように燃え上がり、
おまえたちを焼き尽くす。」
15 これに答えて、エレミヤが言いました。
「主よ。私がこんなに苦しんでいるのは、
神のためであることを、あなたはご存じです。
あなたのおことばを伝えたので、
人々は私を迫害します。
どうか、私が彼らの手にかかって殺されることが
ありませんように。
私を彼らの強い力から救い出し、
彼らにふさわしい罰を与えてください。
16 神のおことばは、私をしっかり支えます。
それは、飢え渇いた私のたましいにとっての食物です。
私の重い心に喜びをもたらし、
楽しみで満たしてくれます。
主よ。私は、神の預言者にされたことを
誇りに思います。
17-18 私は、笑いさざめく彼らの宴会に
列席しませんでした。
神の御手のもとに一人で座っています。
彼らの罪ために、心は憤りで張り裂けんばかりです。
ところが神は、いざという時に
私を助けてくれませんでした。
迫害をやめさせてくれなかったのです。
彼らは、私に害を加える手を、
ただのひと時も止めないのでしょうか。
神の助けは、ある時は水があふれ、
ある時は干上がってしまう谷川のように、
あてにならないものです。」
19 神はこう答えました。
「そのような愚かなことを言ってはならない。
分別のあることばを語りなさい。
おまえが、前のようにわたしに頼るようになれば、
わたしの代弁者にしておく。
おまえが彼らに影響を与えるべきであって、
彼らの影響を受けてはならない。
20 彼らは、高い城壁に向かって攻撃をしかける
軍隊のようにおまえと戦うが、どうしても勝てない。
わたしが味方について、おまえを守り、
救い出すからだ。
21 わたしは必ず、
悪人どもからおまえを助け出し、
彼らの無慈悲な手からおまえを救う。」

リンネルの帯

13 主は私に、こう命じました。行って、リンネルの帯を買い、それを締めなさい。ただし、水で洗ってはいけない。」 私はさっそく帯を買って、それを締めました。 すると、またことばがありました。 「その帯を取り、ユーフラテス川に持って行き、岩の割れ目に隠せ。」 私は言われたとおりにしました。 かなりしてから、また命令がありました。「もう一度出かけ、あの帯を取り出しなさい。」 私はすぐさま出かけ、隠しておいた岩の割れ目から帯を取り出しました。ところが帯は、かびが生えてぼろぼろになり、とても使いものになりません。

8-9 すると、主が言いました。「わたしはこのように、ユダとエルサレムの誇りを腐らせる。 10 この悪い民は、わたしのことばを聞こうともせず、欲望のままに生活して偶像を拝んでいる。だから、この帯のように全く役に立たなくなる。 11 帯を腰に巻きつけるように、わたしはユダとイスラエルをわたしに結びつけた。彼らはわたしの名の栄光を現すための、わたしの民である。ところが、彼らはわたしから離れて行った。

ぶどう酒のつぼ

12 彼らに告げなさい。おまえたちのつぼには、ぶどう酒が満ちている。彼らはこう答えるだろう。『そんなことぐらい、わかっている。われわれがどんなに富んでいるかを、教えてもらう必要はない。』 13 そこで、こう言いなさい。おまえたちの性根は腐っている。わたしは、ダビデの王座につく王、祭司、預言者、それにすべての民が途方にくれるようにする。 14 父と息子をいがみ合わせる。少しもあわれむことなく、徹底的に滅ぼす。」

捕虜になるとの警告

15 主が語ったのだから、素直に聞きなさい。
そのように思い上がり、強情を張ってはいけません。
16 何も見えない暗闇を送り込まれる前に、
手遅れにならないうちに、神に栄光をお返ししなさい。
闇が覆えば、あなたがたは山につまずき、
倒れます。
その時に、光を探し求めても、
身の毛もよだつ暗闇があるだけです。
17 それでもなお、耳をふさぐのですか。
もしそうなら、私は心を痛め、
思い上がったあなたがたのために、
一人で嘆き悲しみましょう。
主の民が奴隷になって連れ去られるのです。
とても泣かずにはいられません。
18 「王と王母に、王座から降りて、
ちりの中に座れと告げなさい。
頭上に輝く冠は奪い取られ、
ほかの人に与えられるからだ。
19 エルサレムの南にあるネゲブの町々は、
敵の来襲に備えて門を閉めた。
エルサレムは助けにならないので、
自分で自分を守らなければならない。
それに、ユダのすべての民は、奴隷として連れ去られる。
20 北から攻めて来る軍隊を見よ。
エルサレムよ、おまえの羊の群れはどこにいるのか。
わたしが預けておいた美しい羊の群れはどこか。
21 わたしがおまえの同盟軍を
おまえの支配者とするとき、おまえはどう思うだろう。
おまえは、子どもを産もうとしている女のように、
身もだえて苦しむだろう。
22 どうしてこんなことが起こったのかと聞くだろう。
何もかも、おまえの犯した多くの罪のためだ。
だからこそ、おまえは
侵入して来た軍隊に辱められ、破壊される。
23 エチオピヤ人は自分で皮膚の色を変えることが
できるだろうか。
ひょうが斑点を消すことができるだろうか。
同じように、悪いことをし慣れたおまえも、
善人になることなどできない。
24-25 おまえはわたしを忘れ、
偽りの神々に頼っているので、
荒野の強い風に吹き飛ばされる
もみがらのように散らす。
これが、おまえのために考えておいた運命だ。

26 おまえの恥を洗いざらいさらけ出す。

27 おまえの背信、わたしへの裏切り、

野原や丘の上でのいまわしい偶像礼拝を、
いやと言うほど見せられてきた。
エルサレムよ。おまえはひどい目に会うだろう。
いったい、いつになったらきよくなるのか。」

日照りとききんと戦争

14 主は日照りについて、次のようにエレミヤに説明なさいました。

「ユダは嘆き悲しむ。
いっさいの仕事の手を止め、だれもかれも地にひれ伏す。
エルサレムから大きな叫び声が上がる。
貴族たちは召使に井戸の水をくませようとするが、
井戸は干上がっている。
召使は水の入っていない桶を持って帰り、
悲しみながら頭をかかえこむ。
水不足で地面はからからに乾き、
あちこちに地割れができ、農夫はおびえきる。

草はどこにもなく、鹿は子どもを置き去りにする。

野ろばは裸の丘に立ち、

のどの渇いた山犬のように肩で息をする。
目を大きく開けて草を探し求めるが、
一本の草も見つからない。」
ああ主よ。私たちはひどい罪を犯しました。
けれども、ご自身の御名のために、
私たちを助けてください。
イスラエルの望みであるお方、
困った時に助けてくださる主よ。
どうして、一夜の宿を求める旅人のように、
この国をあわただしく通り過ぎて行くのですか。
まるで、とまどっているかのようです。
力がないので、救うことができないのですか。
主は私たちの真ん中におられます。
だれもが知るとおり、
私たちは神の名を頂いた民です。
どうぞ私たちを見捨てないでください。

10 ところが主は、こうお答えになりました。「おまえたちはわたしを離れてさすらってばかりいて、わたしの道を歩こうとしなかった。今さら、わたしの民として受け入れることなどできない。わたしは今、おまえたちの犯したいっさいの悪を思い出し、おまえたちの罪を罰する。」 11 主はまた、私に命じました。「これ以上、この民を祝福してほしいと願ってはならない。二度と彼らのために祈ってはならない。 12 彼らが断食しても、わたしは答えない。供え物やいけにえをささげても、受けつけない。わたしは戦争とききんと病気を返す。」

13 そこで私は言いました。「神よ。彼らの預言者たちは、戦争もききんもなく、平穏無事だと告げています。神は間違いなく平和をもたらし、祝福してくださると伝えています。」 14 主はこう答えました。「預言者たちは、わたしの名によってうそをついている。わたしは彼らを送り出したことも、何か話すようにと命じたこともない。彼らは、見たことも聞いたこともない幻と啓示について預言している。口から出まかせに、まやかしごとを話す。 15 わたしはこの預言者たちを罰する。彼らは戦争もききんも起こらないと言うが、そう言う彼らが、戦争とききんで死ぬ。 16 彼らの預言を聞く者も、ききんと戦争の犠牲となり、遺体はエルサレムの通りに捨てられる。葬る者は一人もいない。夫も妻も息子も娘も、みな姿を消す。罪の罰として、わたしが恐ろしい刑罰を下すからだ。

17 だから、彼らにこう言いなさい。

『私の目からは、夜となく昼となく涙があふれる。
同胞が剣で刺され、重傷を負って
地面に転がっているからだ。
18 野に出ると、切り殺された者の死体が転がっている。
通りを歩くと、飢えや病気で死んだ者の遺体が
ごろごろしている。
ところが預言者や祭司は、
おろおろさまよい歩くばかりだ。』」
19 主よ、ユダを完全にお見捨てになったのですか。
エルサレムを憎んでいるのですか。
これほどの罰を受けても、
まだ平和は訪れないのですか。
ようやく傷を治していただけると思っていました。
ところがどうでしょう。平和になるどころか、
どこもかしこも悩みと恐れでいっぱいです。

20 主よ、お赦しください。私たちが間違っていました。

21 御名のために、私たちを憎まないでください。

私たちを祝福するという約束を破棄して、
ご自身と栄光の御座を
辱めないでください。
22 どこの国の神が、
私たちのために雨を降らせるでしょう。
私たちの神以外に、
そんなことのできる神はいません。
ですから私たちは、
あなたが助けてくださるのを待っています。

15 すると主は、こう私に語りました。「たとえモーセとサムエルがわたしの前に立ち、この国の民のために嘆願しても、わたしは彼らを助けない。彼らのことなど放っておきなさい。わたしの目の届かない所へ追い払うのだ。 もし彼らがおまえに、どこへ行ったらいいのかと尋ねたら、わたしがこう言ったと告げなさい。

死に定められた者は死に、
剣で殺される運命にある者は剣に、
ききんに定められた者はききんに、
捕虜になる者は捕虜に。

わたしは彼らのために、四種類の罰し方を決めておく。切り殺す剣、食いちぎる犬、残った物をきれいに平らげるはげたかと野獣だ。 ユダの王、ヒゼキヤの子マナセがエルサレムで行った悪事のために、おまえたちを厳しく罰する。おまえたちの身に起こることは、世界中の人々に、鳥肌が立つほどの恐怖を与える。

エルサレムよ。

だれが、おまえのために心を痛めて泣くだろうか。
だれが、おまえの安否を尋ねるだろうか。
おまえはわたしを捨て、わたしに背いた。
だからわたしは、おまえを打ちすえようと、
こぶしを振り上げる。
おまえに立ち直る機会を与えるのがいやになったのだ。
おまえを町の門でふるいにかけ、
おまえが大切にしている物をみな奪い取る。
わたしの民は悪の道を振り切って
わたしに立ち返ろうとしないので、彼らを滅ぼす。
未亡人の数は数えきれなくなる。
わたしは真昼に若い男を死に渡し、母親を嘆かせる。
彼らに突然、苦痛と恐怖を与える。
七人の子をもつ母親は、
息子がみな死ぬので半狂乱になる。
昼なのに、目の前は真っ暗だ。
子どもがみな殺されるので、
子どもがない女になり果てて恥をかく。」
10 その時、エレミヤはこう言いました。
「お母さん、何ということでしょう。
こんな悲しい思いをするくらいなら、
生まれてすぐ死んでしまえばよかったのに。
どこへ行っても、私は憎まれ者です。
きびしく返済を迫ったことも、
借りた物を返さなかったこともないのに、
だれもかれも私をのろいます。
11 彼らがのろうままにしておこう。
主よ。あなたは、敵対する彼らのために
私がどんなにとりなし、
どんなに助命を嘆願したかをご存じです。」
12-13 「北の国の鉄や青銅のかんぬきは、
どうしても壊れない。
同じように、この国の民の強情な心も、
砕くことはできない。
わたしへの罪のために、
おまえたちの富と財宝を戦利品として敵に与える。
14 敵がおまえたちを捕虜とし、
知らない国へ連れて行くにまかせる。
わたしの怒りは火のように燃え上がり、
おまえたちを焼き尽くす。」
15 これに答えて、エレミヤが言いました。
「主よ。私がこんなに苦しんでいるのは、
神のためであることを、あなたはご存じです。
あなたのおことばを伝えたので、
人々は私を迫害します。
どうか、私が彼らの手にかかって殺されることが
ありませんように。
私を彼らの強い力から救い出し、
彼らにふさわしい罰を与えてください。
16 神のおことばは、私をしっかり支えます。
それは、飢え渇いた私のたましいにとっての食物です。
私の重い心に喜びをもたらし、
楽しみで満たしてくれます。
主よ。私は、神の預言者にされたことを
誇りに思います。
17-18 私は、笑いさざめく彼らの宴会に
列席しませんでした。
神の御手のもとに一人で座っています。
彼らの罪ために、心は憤りで張り裂けんばかりです。
ところが神は、いざという時に
私を助けてくれませんでした。
迫害をやめさせてくれなかったのです。
彼らは、私に害を加える手を、
ただのひと時も止めないのでしょうか。
神の助けは、ある時は水があふれ、
ある時は干上がってしまう谷川のように、
あてにならないものです。」
19 神はこう答えました。
「そのような愚かなことを言ってはならない。
分別のあることばを語りなさい。
おまえが、前のようにわたしに頼るようになれば、
わたしの代弁者にしておく。
おまえが彼らに影響を与えるべきであって、
彼らの影響を受けてはならない。
20 彼らは、高い城壁に向かって攻撃をしかける
軍隊のようにおまえと戦うが、どうしても勝てない。
わたしが味方について、おまえを守り、
救い出すからだ。
21 わたしは必ず、
悪人どもからおまえを助け出し、
彼らの無慈悲な手からおまえを救う。」

すばらしい実を結ぶために

15 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父はぶどう園の農夫です。 父は、実のならない枝をみな切り落とし、実のなる枝はもっとたくさんなるように、余分な枝を整理なさるのです。 父は、すでにあなたがたの枝を整理し、きれいに手入れをすまされたのです。 ですから、わたしのうちに生きるよう心がけなさい。またわたしが、あなたがたのうちに生きられるようにしなさい。枝は幹につながっていなければ、実を結べないでしょう。同じようにあなたがたも、わたしから離れたら、実を結ぶことはできません。 わたしはぶどうの木で、あなたがたはその枝です。人がわたしのうちに生き、わたしもその人のうちに生きているなら、その人は多くの実を結びます。わたしを離れては何もできません。 わたしから離れる者はだれでも、役に立たない枝のように投げ捨てられ、枯れてしまいます。最後には、ほかの枝といっしょに積み上げられ、焼かれてしまうのです。 しかし、もしわたしのうちにとどまり、わたしの命令に従うなら、何でもほしいものを求めなさい。きっとかなえられます。 わたしのほんとうの弟子となり、多くの実を結ぶことによって、父が大いにほめたたえられるのです。 父がわたしを愛してくださったように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛のうちに生きなさい。 10 わたしの戒めを守るなら、わたしの愛のうちに生き続けます。わたしが父の戒めを守り、父の愛のうちに生きているのと同じです。 11 このことを話したのは、わたしのうちにあふれる喜びを共に味わいたいからです。

12 わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。これがわたしの教えです。 13 愛は何によって測ることができるでしょう。友のためにいのちを投げ出すこと、これより大きな愛はありません。 14 わたしの命令に従う人は、わたしの友です。 15 あなたがたはもう使用人ではありません。今からは、わたしの友です。主人は使用人に秘密を打ち明けたりはしません。しかし、わたしは父から聞いたことをみな、あなたがたに話しました。 16 あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選んだのです。そして任命しました。だから、あなたがたは行って、いつまでも残るすばらしい実を結びます。また、わたしの名前によって父に求めるものは、何でもいただけるのです。 17 もう一度言います。互いに愛し合いなさい。

18 あなたがたは、世の人にひどく憎まれます。だが忘れてはいけません。あなたがたより先に、わたしが憎まれたのです。 19 あなたがたが世の人と同じであったら、世もあなたがたを愛したでしょう。だが、そうではありません。わたしがあなたがたを選び、世から連れ出したのです。だから、世はあなたがたを憎むのです。 20 『使用人は主人より偉くはない』と言ったのを覚えているでしょう。わたしを迫害した人々があなたがたを迫害しても、何の不思議があるでしょう。ごく当然のことです。わたしの言うことを聞く人なら、あなたがたの言うことも聞くはずです。 21 しかし世の人は、わたしの弟子だというだけであなたがたを迫害します。わたしをお遣わしになった神を全く知らないからです。 22 わたしが来なくて、何も話さなかったのであれば、彼らは罪を問われなかったでしょう。しかし今はもう、罪の言いわけは許されません。 23 だれでもわたしを憎む者は、わたしの父をも憎むのです。 24 わたしがあれほどのわざを行わなかったのなら、彼らは罪に定められることもなかったでしょう。けれども、わたしのわざをはっきり見たにもかかわらず、わたしとわたしの父を憎んだのです。

25 こうして、『彼らは理由もなしにわたしを憎んだ』詩篇35・1969・4というメシヤについての預言は、そのとおり実現しました。 26 わたしはあなたがたに、助け手、すなわち、すべての真理の根源である聖霊を遣わしましょう。その方は、父のもとから来て、わたしのことを語ってくださいます。 27 あなたがたもまた、わたしのことをすべての人に語らなければなりません。初めからわたしといっしょにいたからです。

すばらしい実を結ぶために

15 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父はぶどう園の農夫です。 父は、実のならない枝をみな切り落とし、実のなる枝はもっとたくさんなるように、余分な枝を整理なさるのです。 父は、すでにあなたがたの枝を整理し、きれいに手入れをすまされたのです。 ですから、わたしのうちに生きるよう心がけなさい。またわたしが、あなたがたのうちに生きられるようにしなさい。枝は幹につながっていなければ、実を結べないでしょう。同じようにあなたがたも、わたしから離れたら、実を結ぶことはできません。 わたしはぶどうの木で、あなたがたはその枝です。人がわたしのうちに生き、わたしもその人のうちに生きているなら、その人は多くの実を結びます。わたしを離れては何もできません。 わたしから離れる者はだれでも、役に立たない枝のように投げ捨てられ、枯れてしまいます。最後には、ほかの枝といっしょに積み上げられ、焼かれてしまうのです。 しかし、もしわたしのうちにとどまり、わたしの命令に従うなら、何でもほしいものを求めなさい。きっとかなえられます。 わたしのほんとうの弟子となり、多くの実を結ぶことによって、父が大いにほめたたえられるのです。 父がわたしを愛してくださったように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛のうちに生きなさい。 10 わたしの戒めを守るなら、わたしの愛のうちに生き続けます。わたしが父の戒めを守り、父の愛のうちに生きているのと同じです。 11 このことを話したのは、わたしのうちにあふれる喜びを共に味わいたいからです。

12 わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。これがわたしの教えです。 13 愛は何によって測ることができるでしょう。友のためにいのちを投げ出すこと、これより大きな愛はありません。 14 わたしの命令に従う人は、わたしの友です。 15 あなたがたはもう使用人ではありません。今からは、わたしの友です。主人は使用人に秘密を打ち明けたりはしません。しかし、わたしは父から聞いたことをみな、あなたがたに話しました。 16 あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選んだのです。そして任命しました。だから、あなたがたは行って、いつまでも残るすばらしい実を結びます。また、わたしの名前によって父に求めるものは、何でもいただけるのです。 17 もう一度言います。互いに愛し合いなさい。

18 あなたがたは、世の人にひどく憎まれます。だが忘れてはいけません。あなたがたより先に、わたしが憎まれたのです。 19 あなたがたが世の人と同じであったら、世もあなたがたを愛したでしょう。だが、そうではありません。わたしがあなたがたを選び、世から連れ出したのです。だから、世はあなたがたを憎むのです。 20 『使用人は主人より偉くはない』と言ったのを覚えているでしょう。わたしを迫害した人々があなたがたを迫害しても、何の不思議があるでしょう。ごく当然のことです。わたしの言うことを聞く人なら、あなたがたの言うことも聞くはずです。 21 しかし世の人は、わたしの弟子だというだけであなたがたを迫害します。わたしをお遣わしになった神を全く知らないからです。 22 わたしが来なくて、何も話さなかったのであれば、彼らは罪を問われなかったでしょう。しかし今はもう、罪の言いわけは許されません。 23 だれでもわたしを憎む者は、わたしの父をも憎むのです。 24 わたしがあれほどのわざを行わなかったのなら、彼らは罪に定められることもなかったでしょう。けれども、わたしのわざをはっきり見たにもかかわらず、わたしとわたしの父を憎んだのです。

25 こうして、『彼らは理由もなしにわたしを憎んだ』詩篇35・1969・4というメシヤについての預言は、そのとおり実現しました。 26 わたしはあなたがたに、助け手、すなわち、すべての真理の根源である聖霊を遣わしましょう。その方は、父のもとから来て、わたしのことを語ってくださいます。 27 あなたがたもまた、わたしのことをすべての人に語らなければなりません。初めからわたしといっしょにいたからです。