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バビロンの神々

46 1-2 バビロンの偶像ベルとネボは、
牛の引く荷車に載せられ、遠くへ運ばれます。
ところが、牛はよろめき、荷車はひっくり返り、
造られた神々は地面に放り出されます。
自分が転げ落ちることさえ防げないのに、
彼らを拝んでいる者をクロスの手から、
救い出すことなどできるわけがありません。
「残ったすべてのイスラエル人よ、
わたしの言うことを聞け。
わたしはあなたがたを造り、
生まれる前から心にかけてきた。
あなたがたが生きている間、
年をとり、頭が白くなっても、
わたしはあなたがたの神となる。
わたしがあなたがたを造ったのだから、
あなたがたを背負い、救い出そう。
天と地にあるものの何を引き合いに出して、
わたしと比べようというのか。
わたしと等しい者を、だれか探すことができるか。
わたしを、金と銀を惜しげもなく使った偶像と
比べるつもりか。
あなたがたの金を奪って金細工人を雇う者は、
偶像を造り、ひれ伏して拝む。
彼らは偶像をかついで運び、下に置くが、
それはじっと立ったままで動けない。
どんなに祈っても答えがない。
拝む者を苦しみから救えない。

やましいところのある者よ、このことを忘れるな。

わたしがはっきり何度も、

将来何が起こるか告げてきたことを
忘れてはならない。
わたしだけが神であり、
わたしのような者はいない。
10 何が起こるかを教えることができるのは、
このわたしだけだ。
わたしの言ったことは、みなそのとおりになる。
心に決めたことはどんなことでも実行する。
11 東から猛禽を、遠い地からクロスを呼ぶ。
彼は来て、わたしが言っておいたことを行う。
わたしは、すると言ったことは必ず実行する。
12 強情でよこしまな者たち、
わたしの言うことを聞け。
13 わたしはあなたがたを救う。
遠い将来ではなく、今すぐに。
すでにあなたがたを救う準備は整った。
わたしは、わたしの栄光である
エルサレムとイスラエルを再建する。

バビロンの没落

47 負け知らずのバビロンよ、
下って来て、ちりの中に座れ。
栄光の日々は終わり、
おまえたちの栄華と栄誉は色あせたからだ。
カルデヤの娘よ、おまえは二度と、
優雅で美しい王妃とは呼ばれない。
重いひき臼で粉をひけ。
娼婦のようにベールを取り、
王妃の衣を脱ぎ捨てて、人々の目に身をさらせ。
おまえは裸になり、恥をかく。
わたしはおまえに報復し、少しも後悔しない。」
バビロンの強大な力からイスラエルを救う、
私たちの救い主、
その名は全能の主で、
イスラエルの聖なる神がこう告げます。
「バビロンよ、黙って暗がりに座れ。
おまえは二度と、諸国の女王と呼ばれない。
バビロンよ、わたしはイスラエルを怒って
おまえの手に渡し、少しばかり罰しようとした。
ところがおまえは、少しも手かげんしなかった。
それどころか、老人にまでも重い荷を負わせた。
おまえは、自分がいつまでも世界の女王として
君臨するものと思った。
わたしの民を少しもあわれまず、
また彼らに危害を加えたらどうなるかも考えなかった。

ああ、自らを大国だと自慢し、安逸をむさぼり、
快楽を追い求める国よ。
おまえの罪に対する、
わたしの法廷での判決を聞け。
おまえは、『私だけが神だ。
天地が引っくり返っても、私が未亡人になるわけがない。子どもを失うこともない』とうそぶく。
それも今のうちだ。
次の二つのことが、一日のうちに、
しかも、あっという間に実現する。
どんなにまじないや魔術に頼ってみても、
おまえは未亡人となり、子どもを失う。
10 おまえは、どんなに悪いことをしても大丈夫だと
考えていた。
『だれも見ていない』と言った。
その知恵と知識が災いして、わたしに背き、
自分こそ神だと言うまでになった。
11 だから、大きな災難が突然おまえに襲いかかる。
あまりに突然なので、
それがどこから来たのかわからない。
そのとき、おまえの罪をきよめる神への供え物はない。
12 長い間拝んできた悪鬼の群れを、呼び出してみよ。
彼らの助けを借りて、もう一度多くの人を
恐れさせることができるかどうか、試してみよ。
13 助言をする者は掃いて捨てるほどいる。
星占い、天文学者など、
未来の出来事を言いあてる者はたくさんいる。
14 しかし彼らは、
火がつくとぱっと燃え上がる枯れ草のように、
役に立つどころか手がつけられなくなる。
自分さえ救えないのだから、とても頼りにはならない。
その火は、そばに座って体を暖める火ではない。
15 さらに、古くからの友人まで、
みなこそこそと逃げ出し、姿を隠して、
力になってくれない。

かたくななイスラエル

48 1-2 わたしの民よ、わたしの言うことを聞け。
あなたは、聖なる都に住んでいることを誇り、
イスラエルの神に頼っていることを自慢しているが、
それは口先だけのことだ。
あなたの主への忠誠心は見せかけだ。
わたしは何度も、これから何が起こるかを
知らせてきた。
そして語り終えるか終えないうちに、
言ったとおり実行した。
わたしは、あなたが
どんなに強情で頑固かを知っている。
首はまるで鉄の棒のように曲がらず、
頭は石のように硬い。
だから、これからしようとすることを、
あらかじめ知らせておいたのだ。
あなたに、
『私の偶像がしたのだ。
私の彫像が、そうなるようにと命令したのだ』
と言わせないためである。
あなたはわたしの預言を聞き、
しかも実現するのを見た。
しかし、わたしがそのようにしたことを認めない。
今度は、今まで話したこともない、
一度も耳にしたことのない、
新しいことを知らせよう。
あなたは、『そのことなら、
ずっと前から知っていた』と言うことはできない。
わたしは全く新しいことを告げる。
あなたがどんなにひどい裏切り者で、
ものごころついたころから背き続け、
芯まで腐りきっているかをよく知っているからだ。
しかしわたしは、自分のため、自分の栄誉のために
怒りを抑え、あなたを滅ぼさなかった。
10 わたしはあなたを苦しみの炉で精錬したが、
銀は見つからず、少しも良いところがなかった。
11 それでもわたしは、
自分のためにあなたを怒りから救い、
滅ぼさない。
異邦人が、
自分たちの神々がわたしを征服したと言わないように。
わたしは彼らにわたしの栄光を譲り渡すようなまねは、
絶対にしない。

イスラエルの解放

12 わたしの民、わたしの選んだ者たちよ、
わたしの言うことを聞け。
わたしだけが神だ。
わたしは初めであり、終わりである。
13 この手で地の基礎を据え、
この右の手で天を引き伸ばした。
わたしが命じると、たちまちそのとおりの物ができた。
14 みな集まって、よく聞け。
偶像のうち、
このように知らせてくれたものが一つでもあったか。
『主はクロスを愛し、
彼にバビロン帝国の息の根を止めさせる。
彼はカルデヤ人の軍隊を根こそぎにする。』
15 こんなことが言えるのは、このわたしだけだ。
わたしがクロスを呼び、使いに出した。
わたしは彼のすることを成功させる。」

16 近寄って聞きなさい。
私はこれまでいつも、どんなことが起こるかを
はっきり知らせてきました。
あなたが十分に理解するためでした。
今度も、神である主とその御霊が告げたことばを伝えます。
17 あなたを救うイスラエルの聖なる神は、
こう言います。
「わたしはあなたの神、主である。
わたしは、あなたのためを思って罰し、
進むべき道に導く。
18 ああ、あなたが、
わたしの教えに従ってくれさえしたら、
平安は川のように流れ、
正義は大波のように打ち寄せるであろうに。
19 あなたは浜辺の砂のように、
数えられないほど多くなり、
滅亡することもないであろうに。」
20 今からでも遅くはありません。
あなたを奴隷としていた者の手から逃げなさい。
バビロンをあとにし、歌いながら出て来なさい。
主がご自分のしもべユダヤ人を救い出したことを、
地の果てまで大声で知らせなさい。
21 彼らが荒野を越えて来た時も、
少しも渇きませんでした。
主が岩を裂くと、水があふれ出たからです。

22 しかし、「神に逆らう者に平安はない」と主は言います。

主のしもべ

49 遠い国々よ、私の言うことを聞きなさい。
主は生まれる前から私を心に留め、
母の胎内にいた時から私の名を呼びました。
主は私のさばきのことばを、
剣のように鋭くし、
私を御手の中に隠しました。
私は神の矢筒の中にある、
研ぎすました矢のようです。
主は私に告げました。
「あなたはわたしのしもべ、
神の力を授かった王子として、
わたしの栄光を現す。」
私は答えました。
「しかし、私のこれまでの仕事はみな
失敗に終わりました。
力を使い果たしましたが、
何の手ごたえもありません。
どうぞ、お心のままに報いてください。」
ところが、神の民イスラエルを回復させる
使者として、私を母の胎内で形づくり、
この仕事を成し遂げる力を与えた主は、
なお語ります。
「あなたはイスラエルをわたしに立ち返らせる
にとどまらず、国々の光となって、
諸国にまでわたしの救いをもたらす。」
イスラエルを救う聖なる方は、
さげすまれている者、のけ者にされている者、
支配者たちに踏みつけられている者に向かって、
こう言います。
「あなたが通ると、王は立ち上がって敬意を表す。
わたしがあなたを選んだので、
首長たちも深々と頭を下げる。
イスラエルの聖なる神であるわたしが、
あなたを選んだのだ。」

イスラエルの回復

8-9 主はまた語ります。

「あなたは、ちょうどよい時に願った。
わたしはまだ危害が及ばないうちからあなたを守り、
イスラエルへの約束のしるしを与える。
わたしが国を再建し、
そこに人を住まわせるという証拠だ。
わたしはあなたの口を通して、
暗闇の中に閉じ込められた囚人に、『さあ、出て来い。
おまえたちはもう自由だ』と語りかける。
彼らはわたしの羊となり、
緑の牧草地と青々とした丘で草を食べる。
10 ひもじくなることも、のどが渇くこともない。
こげつくような太陽も、
焼けるような荒野の風も、二度と害を与えない。
わたしが彼らを思いやり、
冷たい水のわく所へ連れて行くからだ。
11 わたしは彼らのために、山々を平らな道とし、
谷の上に大路を走らせる。

12 わたしの民は遠くから、あらゆる地から帰って来る。」

13 天は喜んで歌いなさい。

地は歓声を上げなさい。山々は歌声を響かせなさい。
主が、悲しみに沈んでいたイスラエルを
優しく慰めるからです。

14 ところが、「主は私たちを見捨て、私たちを忘れた」と あなたは言います。

15 「いや、母親がわが子を忘れ、
愛さなくなることがあるだろうか。
たとえそんなことがあっても、
わたしはあなたを忘れない。
16 見よ。わたしはあなたの名を手のひらに刻んだ。
わたしの目の前にはいつも、
くずれたエルサレムの城壁が見えている。
17 まもなく、イスラエルを再建する者が来て、
あなたを滅ぼした者どもを追い払う。
18 さあ来て、よく見よ。
敵は一人残らずあなたの奴隷になると誓おう。
彼らはあなたにとって、
飾り棚の宝石か花嫁の装飾品のようになる。
19 だれもが見捨てた荒れた土地でさえ、
人々でにぎわうようになる。
あなたを奴隷にした敵どもは、はるかかなたに去る。
20 異国に捕らわれていた時に生まれた者は帰って来て、
『もっと部屋が欲しい。ここは狭すぎる』と言う。
21 そのとき、あなたは心の中でつぶやくだろう。
『こんなにたくさんの子どもを下さったのは、
いったいだれだろう。
大半の子は殺され、残りは捕虜として連れて行かれ、
私だけここに残されたというのに。
だれがこの子たちを産み、育ててくれたのだろう。』」

22 主はこうも語ります。

「わたしが異邦人に合図すると、
彼らはあなたの幼い息子たちを
あなたのふところに連れ戻し、
娘たちを肩に載せてやって来る。
23 王たちはあなたに仕え、
行き届いた世話をしてくれる。
彼らはひれ伏し、あなたの足についたちりをなめる。
その時、あなたはわたしが主であることを知る。
わたしを待ち望む者は決して恥を見ない。」
24 力ある者の手から、
だれが、奪い取られたものを取り戻せるでしょうか。
だれが暴君に、捕虜を自由の身にしてやれと
要求できるでしょうか。
25 しかし、主は言います。
「暴虐無道な王の捕虜になった者も、解放される。
あなたと戦う者とわたしは戦い、
あなたの子どもたちを救い出すからだ。
26 あなたの敵には彼ら自身の肉を食べさせる。
彼らはしたたり落ちる自分の血を飲む。
こうしてすべての者が、
主であるわたしがあなたの救い主であり、
イスラエルの全能の神であることを知る。」

悪魔の攻撃に備えなさい

そこで教会の長老(指導者)たちに、私も同じ長老の職にある者として、ひとこと言っておきます。私は、キリストの十字架上の死の目撃者として、また、再び来られるキリストの栄光を共に受ける者として、ぜひとも次のことをお願いしたいのです。 神の羊の群れ(教会)を養いなさい。いやいやながらではなく、喜んで、その務めに当たりなさい。利益を求める気持ちからでなく、熱心に、喜んで、羊の群れを飼いなさい。 支配的にふるまわず、良い模範を示して、彼らを指導するよう心がけなさい。 そうすれば、偉大な羊飼いであるキリストがおいでになる時、朽ちない栄光の冠を受けるのです。

青年たちにも言います。長老たちの指導に従いなさい。みな、謙遜になって互いに仕え合うべきです。神は、高慢な者には敵対し、謙遜な者には恵みを与えられるからです。

あなたがたは、神の力強い御手の下で自分を低くしていなさい。ちょうどよい時に、神はあなたがたを高く引き上げてくださるでしょう。 思いわずらいを、すべて神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。

最大の敵である悪魔の攻撃に備えて、警戒しなさい。悪魔は、飢えてほえたけるライオンのように、引き裂くべき獲物を求めてうろつき回っているのです。 信仰に堅く立って、悪魔の攻撃に立ち向かいなさい。ご存じのように、あらゆる地域のクリスチャンたちが、同じ苦しみを通っているのです。

10 キリストにあって、あふれるほど恵みを注いでくださる神は、しばらくの苦しみのあとで、あなたがたに永遠の栄光を与えてくださいます。神ご自身があなたがたを力づけ、しっかり立たせ、強めてくださいます。 11 どうか、神のご支配が永遠にありますように。アーメン。

12 この手紙を筆記してくれたのは、忠実な信仰の友シルワノです。私は、この手紙があなたがたを力づけるよう期待しています。なぜならここに、どうすれば神の恵みをいただけるかを記したからです。この手紙が、あなたがたを神の愛のうちにしっかりと立たせるのに役立つと信じます。

13 ローマにある教会が、よろしくと言っています。わが子マルコも、よろしくとのことです。 14 互いに、愛に満ちたあいさつを交わしなさい。

キリストを信じる皆さんに、平安がありますように。

ペテロ